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タマヌオイルメーカー、アランさんに教えてもらいました

タマヌオイルはその独特な!?香りと色にもかかわらずこのサイトでは多くの反響をいただいております。リピーターの皆様に私がバヌアツの絞り工場でお聞きしてきた情報を公開いたします。

alain.jpgのサムネール画像
photo:アランさんです(再度登場!)タマヌの木がたくさん育つ島、malekula島出身で島の経済をタマヌでサポートしています。またこの島の出身だからこそこのように原材料を調達する基盤があると言えます。そういった意味でだれもが着手できる仕事ではなさそうです。


こちらが、前回すこしだけご紹介したバヌアツの首都、ポートヴィラにタマヌの搾油工場を運営するアランさんです。アランさんは、タマヌがお父様とともに1997年から本格的にタマヌオイルの開発に着手しました。


マレクラ島はバヌアツの首都がある本島からはだいぶ離れているので、おそらく小さなボートなどで到達するには5、6時間はかかるだろうと(地図上の距離からすると)思われます。


マレクラ島はポートヴィラからは遠いですが、本島であるエファテ島より大きくて育っている樹木も巨大なものが存在するようです。
島ではココナッツのような固くて重くて重労働な仕事は主に男性の担当となるそうで、その間、女性や子供たちにタマヌを砂浜で拾い集めると言った比較的簡単な作業を手伝ってもらい、キロ単位で現金で買い取っています。

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この写真は、マレクラ島のタマヌの大木を管理しているところです。ナンバリングして、質の良いタマヌの実を作るための努力が少しずつ行われています。

とはいえ、タマヌは肥料も殺虫剤も必要なしの自然状態で年間2回実をつけるとのことです。とても強い植物で、本来潮風や砂のような栄養の少ない土壌では植物はなかなか育ちませんが、このような大木にまで何百年かかけて成長するそうです。ちなみに島の人々に聞いても、みなその木がいつから存在するかわからないとの答えが!子供の時からこの大きさだった、と。。。!とても成長が遅いそうです。


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マレクラ島から拾い集められたタマヌはこのように一袋60㎏のサックにいれて本島まで運んでこられます。それだけでも大変だと思います。
この後数週間かけて寝かせ、ある程度熟成させます。この熟成期間が長すぎるとオイルが真っ黒になってしまいますので様々な経験からこの期間と決めているそうです。この黒い色は酸化が進んでいるとのことで、タマヌオイルのフレッシュさを見分けるときはその色に注目した方がいいようですね。

ですが、とても酸化しにくいので通常アランさんのところでは5年間の消費期限として説明しているそうです。

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その後、硬くて分厚い殻を砕き、中のナッツ(胚乳)だけを取り出し砕きます。

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こんな風に砕かれたらこの後、グラインダー(すりつぶし器)で油脂部分を絞りだしていきます。ココナッツオイルと違って、タマヌは日本の冬の低い気温でも固まりませんが、複雑な脂肪酸組成のため、部分的に凝固して冬は濁りぎみになりますが、この濁った部分、スラッジ(と呼んでいるそうです)にとてもよい美肌成分があるそうです。

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グラインダーを通るとこのようにオイルが染み出してきます。
またこのような生絞り状態ですので、100キロのタマヌの実から2~5キロのオイルしか抽出できないので、とても貴重なオイルと言えます。


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そしてここでハイ終わり、ではありません。まずはこのスラッジと呼ばれるおりの部分を丁寧に取り除きクリアでフレッシュな香りのオイルに仕上げるため、にコンテナのなかで1か月間寝かせておきます。そうすると写真のように、スラッジがコンテナの底に溜まってきます。実はこの部分がとても美容効果が高いとのことで、Volcanic Earthでは石鹸などの商品に使用しています。

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スラッジを取り除きフィルターを通してからタンクに貯蔵しています。
出来上がったばかりのタマヌオイルです。季節により若干色が違いますが、成分にはほとんど変わりがありませんのでご心配なく。

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島からやってきた貴重なナッツが最終的に日本の皆様におとどくまで、ここからボルケニックアースの工場をへてまいります。タマヌは「神の木」と呼ばれています。ボルケニックアースのリンダがここから手を加えることでさらに魅力ある素材となっていきます。


そんなタマヌ商品はこちらにリストを作りました。

★フィジー写真集★ アセーナおばさんのバージンココナッツオイルづくり3

冬もいよいよ本格化してますね。バージンココナッツオイルは真っ白に固まっていますが、フィジーのバージンココナッツオイルづくりの第3回をお送りします。


この一回目と二回目はこちらをクリック

第2回目の最後は、ココナッツミルクを濾したところでおわっていました。このココナッツミルクを絞った後のココナッツの搾りかすはここからもう少しクッキング用オイルを絞りだして、なるだけ脂肪分を抽出したら家畜のえさになっています。

coconutoilfactory001.jpgphoto:しっかり絞った後の絞りかすはマダマダ栄養たっぷり。

ココナッツはTree of Life(生命の木)とよばれ、捨てるところはありません。何千年もの間、人の暮らしを支えてきたこの植物が秘めた力を持っているのは自然環境との闘いのなかで発達させた自然の摂理なのでしょうね。搾りかすは家畜のえさ、ココナッツの胚乳を削った後の半球の形の殻は燃料として使用されます。


coconutoilfactory002.jpgphoto:しっかり絞ったらコンテナにいれてこのまま発酵に入ります。このまま飲みたい!!


ココナッツミルクはそのままでは脂肪分と水分が融合したままですので、放置しても脂肪分は分離してきません。ココナッツそれ自体に由来する発酵菌や製造する環境の中にいる発酵を促す菌たちが作用して、保温するだけ(毛布をかけるだけ)で自発的に発酵を始めます。

日本酒やお味噌のように、麹菌をまぜるということはなく、カカオ豆やワインづくりのようにそこにある菌がうまく働くことにより発酵後の出来栄えが左右する為、だれがこのオイルを作っているか、またどの場所で作られているかというのも重要になってきます。

ここが発酵法で作られるバージンココナッツオイルの秘密の部分のひとつです。

coconutfactory003.jpgphoto:自然の力を活用して自分の感覚をフルにつかうアセーナおばさんのオイルづくり。自然と神への感謝、良いものを追求する感性、原材料や製造法についていつも学ぶ姿勢と改善への努力などなど、彼女の仕事は大変にレスペクトに値するものです。


さて、ダンボール紙の上におき、毛布をかけて後24時間放置。。というプロセスを経た後、蓋をあけると。。


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こんなふうになっています。
第1層目はボコボコっと発酵したあとの発酵物、その次の黒く見えている部分がオイルです。その下の部分は水分、そしてコンテナの一番底に、先ほど濾し切れなかったかすが落ちています。


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ものすごく慎重にオイルの部分だけをすくいだし、その後紙フィルターで濾します。


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はい、できあがりです。
アセーナおばさんは、夜中でもココナッツオイルの発酵が終了すると起きだしてなんどもフィルター作業をするそうです。最適な時間帯を逃したくないのだそうで、眠くないのかと尋ねると、眠くないし、楽しいよとニコニコしながら話してくれました。

この透明なオイルはこの後さらに水分を蒸発させ、屋外の紫外線に当てることによって殺菌を行います。


タンクにつめて、メーカーのPunjasに送られそこで丁寧にボトル詰めされて出荷されます。
現在、このオイルは大変な人気で、日本への出荷は特別に枠をもらっている状態です。私がさまざまなオイルを試してみた後にコレ、と決めたのはなによりもフレッシュな香り、さらっとしたテクスチャー、透明な色、食べたときの味、でした。

今回、アセーナおばさんが日本から来た正体不明な私をとても暖かく迎えて下さり、また撮影の準備も万端にしてくださり、とても感激しました。


フィジーとの取引を拡大し経済的サポートになればという思いで始めた事業ではありますが、毎回のごとく、現地の皆様の努力と暖かいお心によって支えられているのはむしろ私の方だと気づかされています。


厳選された材料、丁寧な手仕事と思いのつまったこのオイルが特別であるのはそういったストーリーにも隠された理由があるのかなと思いました。


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アセーナおばさんが私のために準備してくれた超豪華なレイ。こんなレイみたことありません。白い部分はマングローブの皮をカールして作られています。黄色いお花はものすごく良い香りのフィジーのフランジパニです。宝物です。

★写真集★ タマヌがバヌアツの村に貢献するわけ 

バヌアツにタマヌを求めて旅した先で出会うことができました。
なぜタマヌがバヌアツの村に貢献しているか、なぜ島の女性たちの皮膚がツルツルでしわがないか。どんな人々が作ってくれているのか。タマヌがつないでくれた人々によってそんな疑問がすっきりしました。

tamanutree002.jpgphoto:小さな島(ニュナ島)の海岸に大きなタマヌトゥリーがありました。しかもたくさん。ビーチをきょろきょろしながら歩くとどの木がタマヌか一目瞭然です。


ほぼ何の知識もなく訪れてしまいましたが、そんな私でも暖かく迎えてくれるのがバヌアツという国でした。今回、おそらく観光客があまり足を踏み入れない小島をいくつか訪れました。そしてたくましい自然とそれをありのままに活用し、愛する人々やその文化に触れました。

tamanutree.jpgphoto: あまりにも大きすぎて葉っぱや花や実を確認するのはなかなか難しいです。パラサイト(寄生している植物)が絡みついていてわかりづらい場合もあるので、大きな葉っぱ(日本語ではテリハボク照葉木)を目印にするとわかりやすいです。。。といっても周囲には大きな葉っぱがついた多様な植物がたくさん茂っていて、日本人の私には難しい。。汗


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ちなみに、このタマヌは山林の中には育ちません。
塩分が強く、紫外線も燦々と降り注ぐ白砂のビーチにたくさん育ちます。
これはタマヌが海を渡って幅広い地域に分布するために厳しい自然環境に対応していった結果身に着けた強さだと思われます。


同じようにココナッツも厳しい環境に育ちます。これらの植物が酸化につよく、硬い殻のなかでしっかりと鮮度を保たれ長い間海水に浸されてもたどり着いた先で発芽することができるのはまさにこのような環境が作り出した自然の力なんです。


そういう情報は島々では普段の会話で受け継がれるようです。
島の男たちは固くて重いココナッツの仕事をしていますが、その間子供や女性はタマヌの実を拾って、買ってくれるタマヌ絞りの業者さんから現金収入を得ています。

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首都ポートヴィラに搾油工場を運営するアランさんです。Volcanic Earthのタマヌもアランさんのオイルを使用していますよ。いろいろとお話をお伺いしましたが、彼のお母様はなんと日本人で沖縄県出身だそうです。そんな偶然って中々ないですね!
アランさんは、ご自身の出身の島であるMalekula島に定期的に訪れ島民の女性たちから現金でタマヌの実を買い取って搾油して販売しています。フェアトレードの活動として力をいれていて、野生で育っているタマヌの大木を個別認識するためのタグつけや、自然環境の保護活動、島のコミュニティーへの貢献などのため新しい素材などにも取り組んでいます。


アランさんのタマヌオイルは次回ご紹介します。

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